先週末、日銀の利上げ観測が後退したことを受け、ドル円は上昇し、陽線が続く一週間となりました。その結果、週足で約4円の上昇となりました。
最終的には153.6円付近で取引を終え、この水準は11月の下落からの50%戻しにあたります。
そのため、週の上昇が一段落し、流れが変わる可能性もあります。
もし下落が始まった場合は、押し目を見極めることが重要です。
経済指標としては来週19日には日銀とFRBの政策金利発表が控えているので、様子見展開が続き、方向性が確定するのは週末金曜日になるでしょう。
2025年は米インフレ再燃の可能性も
一方、アメリカでは米経済が比較的安定していることから、FRB(連邦準備制度)はタカ派的な姿勢を強めており、ドルは底堅い強さを維持しています。
そんな中、2025年にはトランプ氏が大統領に再任される前後で、FRBが金利据え置きから利上げ再開に転じるシナリオも考えられます。
トランプ氏が掲げる「移民強制送還」や「カナダ・中国などへの関税導入」などの政策は、米国内で物価上昇を引き起こす可能性が高く、インフレ再燃のリスクとなり得るためです。
そのため、FRBがインフレ対策として利上げを再開する可能性も囁かれており、2025年にはサプライズの展開も視野に入れておくべきかもしれません。