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安全保障を重視した外交姿勢
2025年5月15日(木)、ロン・ジョンソン氏がメキシコシティに到着し、新たに駐メキシコ米国大使として正式に職務を開始しました。
彼は米陸軍の特殊部隊「グリーンベレー」出身であり、CIA職員としての経歴も持つ安全保障の専門家です。これまでにはエルサルバドルでの大使経験もあり、多方面にわたる実績が注目されています。
今回の任命はドナルド・トランプ前大統領によるもので、麻薬密輸や人身売買、不法移民といった問題に対する強硬な対応が期待されています。ジョンソン氏は、安全保障を重視した外交姿勢で米墨間の国境問題に取り組むと見られています。
新政権下での米墨関係は
ジョンソン氏の着任にあたり、メキシコの新大統領クラウディア・シェインバウム氏は、5月19日(月)に国家宮殿で彼を迎える予定です。両国の新しい指導者同士がどのような関係を築くかが、今後の外交の鍵となります。
前任のケン・サラザール氏は、2021年から2025年までバイデン政権下で駐メキシコ大使を務めましたが、その間にはエネルギー政策や治安問題を巡って両国の関係に緊張が生じた時期もありました。とくに国家宮殿への外交的アクセスが制限されるなど、象徴的な出来事もありました。
ジョンソン氏の外交方針が、こうした過去の緊張を乗り越え、米墨関係に新たな展開をもたらすのか。その行方に関心が集まっています。
参考:ボーダー・レポート