メキシコ関連

日産が世界的な工場再編へ、メキシコでの自動車産業への影響は?

nissann自動車産業

2025年、日産自動車が大規模な構造改革に乗り出しています。
背景には、2025年3月期の決算で6,700億円を超える赤字に転落したことや、アメリカの追加関税の影響による収益悪化があります。
こうした経営環境の中で、日産は世界の生産体制を見直し、17カ所ある工場を10カ所に削減し、従業員も約15%(約2万人)減らす再建計画を発表しました。

国内外で工場閉鎖を検討

日本では、神奈川県にある追浜工場と湘南工場の閉鎖・一時休止が検討されています。追浜工場はブルーバードやリーフなどの名車を生み出した象徴的な施設で、湘南工場では商用車の生産が行われています。これらが閉鎖されれば、2001年の村山工場閉鎖以来の出来事となります。

一方、海外の動きではインド、アルゼンチン、南アフリカ、そしてメキシコの工場が対象とされ、最大で世界7工場の削減が想定されています。
中でもメキシコでは、すでに一部の生産ラインが停止されており、将来的な再編の可能性も報じられています。

ただし、日産は一部メディアによるこれらの閉鎖報道について、「あくまで推測であり、公式発表ではない」との立場を明確にしています。
今後の発表次第では状況が変わる可能性もありますが、現時点で追加のコメントは控えているとのことです。

メキシコ視点から見る日産再編

nissann自動車

日産自動車は、メキシコとアルゼンチンに分散している日産フロンティア/日産ナバラの生産を、メキシコのモレロス州にあるCIVAC工場を拠点へ統合することで効率的な体制へとシフトすることを正式に発表しました。

メキシコは日産の北米向け輸出の要となる生産拠点であり、多くの雇用を支えています。
今回メキシコ国内でも2カ所の工場閉鎖が報道されていますが、もし仮にメキシコ国内の工場閉鎖が進めば、地域経済に大きなインパクトが出る可能性は否定できません。

一方で、CIVAC工場への集約という判断は、メキシコの自動車産業にとってはむしろポジティブなニュースでもあり、高効率で近代的な設備を持つCIVAC工場に生産が集中すれば、長期的にはより良い生産体制が築かれるかもしれません。

参考:NISSANN MECICO

\現在メキシコペソスワップ/
\  1lotあたり18円  /