メキシコ関連

【2025年5月】メキシコの政策金利とペソ円為替の影響(2025/05/16発表)

政策金利の発表内容

2025年5月15日、メキシコ中央銀行(Banxico)は政策金利を0.50ポイント引き下げ、年8.5%とすることを発表しました。

これは7回連続の利下げとなり、2024年3月に始まった利下げサイクルは継続されています。

2023年12月:予想11.25% 結果11.25%
2024年02月:予想11.25% 結果11.25%
2024年03月:予想11.00% 結果11.00%
2024年05月:予想11.00% 結果11.00%
2024年06月:予想11.00% 結果11.00%
2024年08月:予想11.00% 結果10.75%
2024年09月:予想10.50% 結果10.50%
2024年11月:予想10.25% 結果10.25%
2024年12月:予想10.00% 結果10.00%
2025年02月:予想09.50% 結果09.50%
2025年03月:予想09.00% 結果09.00%
2025年05月:予想08.50% 結果08.50%

利下げの背景

※発表月ベース

インフレの落ち着き
4月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.93%と中央銀行の目標範囲(2〜4%)内に収まっており、1月度よりインフレは想定範囲内で推移しています

米国との貿易摩擦
新たな関税措置など、米国との経済関係が不透明さを増しており、輸出産業への懸念が高まっています。

こうした要因を踏まえ、中央銀行は慎重ながらも景気刺激を重視した姿勢を見せています。

ペソ円(MXN/JPY)への影響

政策金利の引き下げはメキシコペソにとってマイナス材料であり、ペソ売りの圧力がかかりました。

しかし、CPI発表値より利下げ方向に進むことは必然とされていたので、米ドル/メキシコペソ(USD/MXN)の為替レートが反応したのは金利発表の7時間前となるNY時間開始時からでした。(19.3から19.5台へのペソ安)

ただし、日本銀行は引き続き超低金利政策を維持しており、金利差は依然として大きいため、ペソ円相場は大きく動かず、相対的に安定したレンジ内で推移しています。

今後の見通し

さらなる利下げの可能性
市場では、2025年中にさらに金利が引き下げられ、年末には8.0%まで下がるとの見方も出ています。

為替相場の変動要因
ペソ円レートは、メキシコ国内のインフレ、米国との貿易関係、日本の金融政策の動向など、複数の要因に左右される見込みです。

このブログでは今回のような指標関連の他にも国内ではあまり報道されていないようなメキシコ国内ニュースも掲載していますので、ぜひチェックしてください。

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