米国とカナダではここ数年で最悪の麻疹流行が起きており、ウイルスは隣国メキシコにも広がっています。
3カ国における感染拡大では、合計2,500人の感染者と4人の死亡が報告されており、ワクチン接種への躊躇が原因とされています。
メキシコは1998年に麻疹を根絶したとみなしていましたが、世界保健機関(WHO)によると2023年時点での麻疹ワクチン接種率は約76%で、専門家が流行防止に必要だとする95%の接種率を大きく下回っています。
メキシコでの今回のアウトブレイクは3月から始まっており、米国の流行中心地であったテキサス州セミノールの親戚を訪ねた、ワクチン接種を受けていない8歳の少年が感染源だとされています。