USD/JPY考察

日銀の金利引き上げ観測により日米金利差の縮小が意識され、USD/JPYは一時下落

  • 日銀が12月に金利を引き上げるという期待から円が上昇し、USD/JPYは下落。 
  • 一方、FRBが金利を引き下げるとの見方は低下しており、金利差は縮小している。 

日銀が12月に金利を引き上げるという観測が高まり、一方でFRBの金利引下げが継続してることから日米の金利差は縮小する見方となっています。

そのため今週(11月4周目)は後半から円高が進行し、USD/JPYは下落しました。

しかし、トランプ次期大統領によるドル有利政策への期待や、利下げペース鈍化により米金利が長期にわたって高止まりするとの予想もあり、円の対米ドルでの値上がりは限定的であるという見解も出ています。

ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁やボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁を含むFRB当局者は、インフレが鈍化し金利がさらに低下するとみていると述べたが、CMEのFedWatchツールによればFRBが12月に0.25%の利下げを行う確率はこれまでの100%から59%に低下しており、市場ベースの指標はFRBが12月に利下げする可能性は低いことを示唆しています。

参考:FXStreet

一方、日本では先日発表された10月の日本の消費者物価指数(CPI)データは、特にコア指標で全般的に上昇しました。

日本の食品・エネルギーを除くCPIは前年比2.3%で、9月の2.1%から上昇した。生鮮食品を除くCPIは2.3%となり、前回の2.5%を下回ったものの、予想の2.2%を上回った結果となりました。