【5月7日 ロイター】
メキシコ中央銀行のジョナサン・ヒース副総裁は、水曜日に公開されたバノルテ銀行とのポッドキャストの中で、メキシコ経済が減速する中、中央銀行には依然として政策金利を引き下げる余地があると述べました。
メキシコ中央銀行は2025年3月27日の定例会合で、政策金利を0.5ポイント引き下げ、年9.00%とする決定を行いました。同時に、理事会は世界的な貿易摩擦に伴う経済の不確実性についても警戒感を示しました。
ヒース副総裁は、経済の停滞によりインフレ圧力が和らぎ、金融引き締め政策を緩和する余地が生まれていると述べました。
また、工業生産や企業の景況感など、いくつかの経済指標はすでに悪化の兆しを見せているとも指摘し、米国による関税措置に関連したリスクを念頭に「我々は依然として引き締めスタンスを維持しているが、以前に予想されていたほど強いものではなくなっている」と話しました。
加えて、こうした不確実性がメキシコでインフレを大きく加速させる可能性は低いとの見方を示しました。
ただし、今年後半には中央銀行の判断にこれまで以上の慎重さが求められるだろうとも述べました。
記事参照元:Reuters